物理基礎 / 波

章末問題

章末問題

問題1

次の(a)〜(c)の波を、横波と縦波に分類しなさい。 (a) 地震のS波 (b) 水面に石を投げ入れたときにできる波 (c) スピーカーから出る音

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(a) 地震のS波は、地面が波の進む向きに対して垂直な方向に振動する波なので、横波です(なお、地震のP波は縦波です)。

(b) 水面波は、水面の各点が上下に振動し、波は水平方向に進むので、振動方向と進行方向が垂直な横波です。

(c) 音は、空気の分子が音の進む向きと同じ方向に押されたり戻されたりして伝わる**縦波(疎密波)**です。

問題2

ある波の周期が $0.25\,\text{s}$、波長が $1.2\,\text{m}$ であるとき、この波の振動数と速さを求めなさい。

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振動数は $f=\dfrac{1}{T}$ より、

$f = \frac{1}{0.25} = 4\,\text{Hz}$

速さは $v=f\lambda$ より、

$v = 4\times1.2 = 4.8\,\text{m/s}$

したがって、振動数は $4\,\text{Hz}$、速さは $4.8\,\text{m/s}$ です。

問題3

一端を壁に固定したロープの反対側の端で「谷」のパルスをつくり、壁に向かって送りました。このパルスが固定端で反射すると、どのような形のパルスとして戻ってくるか、理由とともに答えなさい。

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答え:山のパルスとして戻ってきます。

理由:固定端では、端の変位は壁に固定されているため常に $0$ でなければなりません。もし谷がそのままの形で反射すると、固定端での変位が $0$ でなくなってしまいます。固定端の変位を常に $0$ に保つには、反射波の位相が反転する(山と谷が入れかわる)必要があります。したがって、谷のパルスは固定端で反射すると山のパルスになります。

問題4

振動数 $440\,\text{Hz}$ の音さAと音さXを同時に鳴らすと、1秒間に6回のうなりが聞こえました。音さXにクリップ(おもり)を付けて振動数を少し下げたところ、うなりの回数は1秒間に2回まで減りました。音さXの、クリップを付ける前のもとの振動数を求めなさい。

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うなりの式 $f_{\text{うなり}}=|f_1-f_2|$ より、$|440-f_X|=6$ なので、$f_X$ の候補は、

$f_X = 440-6=434\,\text{Hz} \quad \text{または} \quad f_X=440+6=446\,\text{Hz}$

クリップを付けると振動数はわずかに下がります。

$f_X=434\,\text{Hz}$(440Hzより低い)だった場合、振動数をさらに下げると440Hzとの差はさらに広がるので、うなりの回数は6回より増えるはずです。しかし実際は2回に減っているので矛盾します。

$f_X=446\,\text{Hz}$(440Hzより高い)だった場合、振動数を下げると440Hzに近づいていくので、うなりの回数は6回より減るはずです。これは「2回に減った」という結果と矛盾しません。

したがって、音さXのもとの振動数は $446\,\text{Hz}$ です。

問題5

ある日の音速が $346.5\,\text{m/s}$ でした。このときの気温は何℃か求めなさい。

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$V=331.5+0.6t$ の式に $V=346.5$ を代入します。

$346.5 = 331.5+0.6t$

両辺から $331.5$ を引くと、

$346.5-331.5=0.6t$

$15=0.6t$

両辺を $0.6$ で割ると、

$t=\frac{15}{0.6}=25$

したがって、気温は $25$℃です。

問題6

静止している観測者に向かって、音源が秒速 $40\,\text{m/s}$ で近づきながら振動数 $600\,\text{Hz}$ の音を出しています。音速を $340\,\text{m/s}$ として、観測者が聞く音の振動数を求めなさい。

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観測者は静止しているので、音源だけが動く場合の式 $f'=\dfrac{V}{V-v_s}f$ を使います。音源は近づく向き(正の向き)に動いているので $v_s=+40\,\text{m/s}$ です。

$f' = \frac{340}{340-40}\times600 = \frac{340}{300}\times600 = \frac{204000}{300} = 680$

したがって、観測者が聞く音の振動数は $680\,\text{Hz}$ です。

問題7

振動数 $500\,\text{Hz}$ の音を出す音源が静止しています。この音源から $100\,\text{m}$ 離れた位置に、音源に向かって秒速 $17\,\text{m/s}$ で進む観測者がいます。音速を $340\,\text{m/s}$ とします。

(1) 観測者がこの瞬間に聞く音の振動数を求めなさい。 (2) 音源が音を出した瞬間から、その音が観測者に届くまでの時間を求めなさい。

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(1)

音源は静止しているので、観測者だけが動く場合の式 $f'=\dfrac{V-v_o}{V}f$ を使います。観測者は音源に近づく向き(正の向きとは逆向き)に動いているので $v_o=-17\,\text{m/s}$ です。

$f' = \frac{340-(-17)}{340}\times500 = \frac{357}{340}\times500 = \frac{178500}{340} = 525$

したがって、観測者が聞く音の振動数は $525\,\text{Hz}$ です。

(2)

音が届くまでの時間は、「距離 ÷ 速さ」で求められます。音源と観測者の間の距離は $100\,\text{m}$、音速は $340\,\text{m/s}$ なので、

$t = \frac{100}{340} \approx 0.29\,\text{s}$

したがって、音が観測者に届くまでの時間はおよそ $0.29\,\text{s}$ です。

問題8

右向きに進む縦波を、進行方向を正として横波のように描いたグラフを考えます。$x=2\,\text{m}$ の点で、$x$ の正の向き(右向き)にグラフをたどったとき、変位がちょうど正から負に変わっていました。この $x=2\,\text{m}$ の点は「密」「疎」のどちらの状態か、理由とともに答えなさい。

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答え:密です。

理由:縦波を横波のように描いたグラフでは、$x$ の正の向きにたどったときに変位が正から負へ0を横切る点の付近では、その点よりわずかに左側の媒質は進行方向(右向き)にずれており(変位が正)、わずかに右側の媒質は進行方向と逆向き(左向き)にずれています(変位が負)。つまり、両側から媒質がその点に向かって集まってきているので、粒子が混み合う「密」の状態になっています。